読書記録: 残業学
コンサル志望の平凡ワーママ、サチです。
最近読んだ本のメモです。
本の概要
残業学
明日からどう働くか、どう働いてもらうのか?
中原淳/パーソル総合研究所 光文社 2018年12月13日頃 約330ページ 売り上げランキング :
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お気に入り度 ★★★☆☆
残業を取り巻く状況について定量的データを示しながら、様々な学問分野をまたがって説明されている点が良かったです。 部分的には面白いデータも!
ただし、感覚的に思っていたことがデータで改めて示されただけに過ぎない部分も多くて、また副題の対策について書かれた部分が想像より短く、書かれている対策のほとんどは数年前から試行しているのに残業が減ってないんですが…と、目新しさに若干欠けるかなとは思いました。
本の目次
オリエンテーション ようこそ!「残業学」講義へ
第1講 残業のメリットを貪りつくした日本社会
第2講 あなたの業界の「残業の実態」が見えてくる
第3講 残業麻痺――残業に「幸福」を感じる人たち
: (中略) :
第7講 鍵は、「見える化」と「残業還元」
最終講 組織の生産性を根本から高める
印象に残ったこと
- ”残業麻痺”というネーミング
- 長時間残業を乗り切った達成感を、成長と勘違い
- 残業は"学習"される
- 個: 残業麻痺、残業代依存
- ヨコ:感染、集中 / タテ:遺伝
- 残業施策の失敗で職場がブラック化する
- 残業隠しで正確な労働時間が見えづらくなる
- 現場がわかっていないという反発
- 施策が自然消滅・形骸化
- 企業規模1万人の会社で、ムダと思われている会議時間が年間で約67万時間で、この人件費換算が15億円超